み吉野の山の秋風小夜ふけて ふるさと寒く衣打つなり
春霞たてるやいづこみよしのの吉野の山に雪は降りつつ古今3 通釈春霞が立っているのは何処か吉野の山にまだ雪は降り降りしている 語釈 みよしのの 地名を重ねて言う吉野を詠む場合の慣用的な言い方.
み吉野の山の秋風小夜ふけて ふるさと寒く衣打つなり. み吉野 よしの の 山の秋風 小夜 さよ ふけて ふるさと寒く 衣 ころも 打つなり ずっと夏が続いていたような今年でしたがやっと秋の涼しさがやってきたようです. 395 94み吉野の 山の秋風 小夜ふけて ふるさと寒く 衣打つなり参議雅経 396 95おほけなく 憂き世の民に おほふかな 我が立つ杣に 墨染の袖前大僧正慈円 397 96花さそふ あらしの庭の 雪ならで ふりゆく物は 我が身なりけり入道前太政. 87 村雨の 露もまだひぬ 槇の葉に 霧たちのぼる 秋の夕暮.
砧きぬたは洗濯した布を生乾きの状態で台にのせ棒や槌でたたいて柔らかくしたり皺をのばすための道具 またこの道具を用いた布打ちの作業を指す古代から伝承された民具であり古くは夜になるとあちこちの家で砧の音がした その印象的な音は多くの和歌にも詠まれ また. 95 おほけなく うき世の民に おほふかな わが立つ杣に 墨染めの袖. 94み吉野の 山の秋風 小夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり 作者参議雅経.
持統天皇の吉野行幸の時 従駕 じゅうが した人麿の 献 たてまつ ったものである持統天皇の吉野行幸は前後三十二回御在位中三十一回御譲位後一回であるが万葉集年表土屋文明氏では五年春夏の 交 こう だろうと云って. 1 11 21 31 41 51 61 71 81 91100 下へ __________________ 先頭へ 1秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ 我が衣手は 露にぬれつつ あきのたの かりほのいほの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ 後撰集 天智天皇てんじ. 94 み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて ふるさと寒く 衣打つなり.
96 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり.